2023/10/31 (火)
朝から「でんがくざ」と書いてある旗がこまくさ幼稚園の前に立っています。
お祭りが始まる前のようなワクワクした雰囲気がこまくさ幼稚園に溢れています。
今日は、長野県伊那市を拠点に活躍されている「田楽座(でんがくざ)」の皆さんがこまくさ幼稚園にやってきてくれました。
「田楽座」とは、日本各地の祭りや年中行事の中で受け継がれてきた太鼓・唄・踊り・獅子舞などの民俗芸能を元に創作舞台を繰り広げる「まつり芸能集団」です。(田楽座HP「田楽座とは」より引用)
遊戯室に大きく「でんがくざ」とかかれた垂れ幕が現れ、子ども達もめいっぱい拍手する中、華やかな衣装を着た4人の座員の方達が登場!
はじめに、駆け寄りたくなるように楽しげな「寄席囃子」を聞かせてくれました♪
お祭りのBGMとして聴くお囃子とは全く違う、間近で奏でられる太鼓や笛の音色に子ども達もドキドキ、ソワソワ!景気よく奏でるお囃子の音が心からワクワクさせてくれます。
続いての演目は山形県の「花笠音頭」。
座員の方お二人が笠を使いながら滑らかに、キレ良く踊っていきます。子ども達も手拍子をしながら釘付けです。
花笠音頭が終わると、今度は裏手から真っ赤な顔と、白い立髪を靡かせて獅子がやってきました!その迫力ある表情に一瞬固まる子ども達でしたが、座員の方が「獅子舞に頭や足をがぶっと噛んでもらうとそこが良くなるんだよ〜!」と教えてくれ「獅子に噛んでもらいたい人〜!」というや否や、たくさんの「はーい!!」という声とともに手を挙げていました。おっかなびっくりしながら頭を獅子の口元へ傾けたり、手足をもっていく子ども達。噛まれた後はなんとも言えない嬉しそうな表情です。
その後の「獅子舞」は本当にお見事!獅子が本当にそこに生きているように、息遣いと共に獅子の感情も伝わってくるような舞でした。獅子が寝ている時には「寝ちゃったね」「寝てるよね」とヒソヒソ声で確認し合う子ども達(笑)
獅子が舞台袖に帰っていくと、すだれを持った座員の方が登場します。
「♪あ、さて あ、さて さては南京玉すだれ〜」という楽しい唄と共に1枚のすだれを見る間に「釣り」や「橋」などに変身させていきます。子どもも先生達も思わず「お〜!」と声が漏れます。
これは200年も前からある大道芸道具の一つだそうです。
今日はほし組さんから5人の子どもたちが、この南京玉すだれの体験をさせてもらいました!
座員の方が丁寧に教えてくれながら真似してみると・・・・シャッ!という音と共に「釣り竿」の技が決まりました!貴重な体験ができた子ども達。ほし組の元へ戻ると周りの子が「難しかった?」「どうだった?」と興味津々です。
その後は北海道のソーラン節を踊って見せてくれました。
するとひよこ組さんの子ども達が、座員の方の踊りに合わせて真似して踊ります!それがなんと可愛らしいこと!船を漕ぐような振り付けに一緒に腕を前に出しては引いて、子どもながらよく見て真似していました。思わず一緒に踊りたくなるような踊りと演奏にひよこ組の小さな子達の心も動かされたようです♪
最後は座員の方の息がぴったり合った太鼓の演奏!
一つの太鼓を3人で代わる代わる演奏していく姿、強弱をつけながら盛り上がりと共に迫力さを増していくその音に耳だけでなく、目でも楽しんで釘付けになる子ども達です。大きく太鼓を打つとその振動が足やお腹、心にも響いてくるのでした。
本当に楽しい時間を田楽座の皆さんと一緒に過ごすことができました。
1時間弱の時間、子ども達は集中しっぱなし、釘付けになりっぱなし!とても貴重な体験をすることができました。
田楽座の皆さん、本当にありがとうございました。